結果は、得点率93%でした。これがどれほどの数字かわかりませんが、
国家試験合格が毎年難しくなっていっているので、
兜の緒を締め直して、さらに頑張って行きたいと思います。
私の場合、勉強の要は「わかりやすい本と出会うこと」でした。
決して頭が良い方ではないので、
勉強の最初の段階で難しい説明と出会うとギブアップしていまいます。
大学から買わされた教科書の半分ぐらいは表現が難しかったり
回りくどかったりで、あまり使えず、他の資料で勉強してきました。
記憶に残るのはやはり「絵」や「図」のイメージです。
どれだけわかりやすい「イメージ」に出会えるかが、
勝負だと思います。
一度イメージがつかめれば、その領域に関しては割とどの本でも
読めるようになると思います。
「細部」ではなく、「大づかみな」理解をすることが大きなポイントだと思います。
多くの本は細部の説明は詳しく書かれていますが、
大づかみな理解に関しては、あまり記されていないように感じます。
それらは、講義で話されるか、細部パーツから自分で組み立てていく必要があります。
つまり、最初の「これはこういうことなんだ」という「つかみ」を
得るために、「絵」や「図」のイメージが大きな仕事をしてくれます。
わかりやすい絵とであるために、これまで多くの本にあたってきました。
学生のブログをあたり、amazonの評価を読み、図書館になければ、他大学の図書館へいき、どうしてもないものは購入し、、、
使用した中で、役に立ったおすすめの参考書をまとめていきたいと思います。
まずは基礎教科から...
【解剖学】
解剖は、本が3種類必要だと思います。
A_シンプルなイラストで人体が表現された本
B_線画レベルで授業の板書のように解説してくれる本
C_人体解剖の実際写真のアトラス
表現の仕方の違いですが、いずれも実際のものから機能を理解する上で、
重要な3通りの表現だと思います。
1.グレイ解剖学 ★★★
医学部の学生プログでも軒並み評価が高い本です。
色使いとイラストの簡略さが、秀逸で、
どの筋がどの骨にどのようについているか、神経がどのように通っているか、など、
かなり頭の中のイメージが描きやすくなります。
特に歯学部生に必須の鼻腔〜口腔〜咽喉頭部の表現がすごいわかりやすいです。
ここだけでも図書館でコピーしておきましょう。
好みで、グレイ派、ネッター派、プロメテウス派に分かれますが、
僕は断然グレイ派です。
2.プロメテウス、頭頸部編 ★★☆
よりイラストが写実的になって、実際の見え方に近いです。
グレイのような割り切りの良さは少し控えめですが、
頭頸部に特化して編集されていますので、
通常載ってないようなアングルや細部の絵がみれます。
あの部分ってどうなってるんだろう、って気になった時には
これ開けばだいたい載ってて助けられました。
分類で言うとBの授業の板書のようなイラストです。
名著中の名著。かなりわかりやすいです。
明快な説明とシンプルなイラストで、頭の中が一気に整理されます。
歯学部生にとっては詳しすぎるぐらい詳しいですが、
見ておいて損はないです。
パラパラみるだけでも「へーなるほどね」って何度も附に落ちます。
頭頸部は少し足りない部分もあるかもです。
4.臨床家のための口腔顎顔面解剖アトラス ★★☆
分類で言うとCの写真アトラスです。
口腔領域中心の歯科のための解剖アトラスです。
全身のアトラスももちろん実習試験のときなどは勉強していたのですが、
CBT、国試となると、頭頸部のマニアになる必要があります。
この本は、解剖はもちろん、その場所にかかわる臨床的な事柄も解説されていて、
沢山のアングル違い、拡大率違い、層違いの写真が掲載されています。
手術で傷つけそうな神経、有床義歯的なランドマークなど
模式図でしかみたことない部分を実際の人体写真でみれます。
結構多く、写真も大きい。貴重な本だと思います。
https://human.biodigital.com
すべて名称が英語なのが使いづらいですが、
タダでここまでみれるのは非常に助かります。
特に最初の頃は「蝶形骨って何?」みたいにイメージもちにくい
内側の部分にあるものなど、骨、筋肉を1つずつ消したり表示しながら、
好きな角度でみれるので、場合によっては
実際の人体解剖よりも構造が把握しやすい部分もあります。
日本語版で早くどこかが始めて欲しい。。。
データとしては重いので、パソコンで見るのが良いでしょう。
【組織学】
1.ROSS組織学 ★★☆
対象が全身のものですが、組織像が大きく、解説の量も適切だと思います。
結合組織あたりのイラストに助けられました。
生体内の細胞、組織の正常像は、この本でイメージつけておけば、
後の病理学でも役立ちますし、
CBTお得意の写真問題に十分対応できるようになると思います。
2.カラーアトラス 口腔組織発生学 ★★★
口腔領域の組織像となると、もうこの本に勝てるものはないと思います。
必要事項だけ、最大限大きくてクリアな写真と、端的な解説。
すぐ頭の中に正しいイメージが構築されていきます。
なぜかAmazonで取り扱いがなく(2015/3/6現在)購入が少し煩わしいところが難点。
【生理学】
1.人体の正常構造と機能 ★★★★★★★
本当にすごい本だと思います。
生理学に入れてしまいましたが、解剖、組織、生理、生化の
各分野を横断して、人体の仕組みをわかりやすく解説してあります。
特に「絵」と「図」が秀逸で、イメージしにくいところを
かなりわかりやすくシンプルな表現をしています。
本当にこの本がなかったら、
バラバラのままだったであろう知識達が沢山います。
シンプルな言葉と絵で構成されているので、
わかりやすい分、足りないところがありますが、
まずはこれで大きな流れをつかむことが、非常に重要です。
その後細かいところ、肉付けしていくのが効率的です。
基礎で言うなら、この本と「Essential細胞生物学」が
2大名著だと思います。
2万弱で少し買うのに躊躇しますが、
絶対買ったほうがいいと思います。
2.トートラ人体の構造と機能 ★★☆
上で紹介した「人体の正常構造と機能」と系統は似ていますが、
こちらも解剖、組織、生理、生化など、統合的に理解していくのに
役立ちます。やはり絵が綺麗で、シンプルでわかりやすい。
同じことを2冊の本でみると理解がより立体的になってきます。
外国語を2つぐらい習うと日本語の特徴がよりわかってくるのと類比的というか。
図書館などにあれば、ぜひパラパラめくってみましょう。
なるほど、そういうことだったのか、という頷きをできるだけ多く得ましょう。
そしてそれらのページを後でフィードバックできるようにまとめていくのです。
3.基礎歯科生理学 医歯薬出版 ★☆☆
口腔生理学の教科書がいいのがありません。泣。
授業とプリントとこの教科書あわせ技でなんとか、間に合わせた感じ。
おそらく多くの人が教科書として買わされていると思います。
全然、読んでて勉強なるので良いのですが、
もっとわかりやすくいい本ができるとよいと思います。
【生化学】
1.トコトンわかる図解 基礎生化学 池田和正
2.亀田講義ナマ中継 生化学 (わかりすぎてヤバい!)
3.口腔生化学 医歯薬出版
【細胞生物学・分子生物学】
1.Essential 細胞生物学
3.スタンダード歯科理工学
歯科理工学は2,3年生で、授業があり、重点的にならうのですが、
その時はこの教科書は、全然「使えない」教科書として位置づけてました。
言い回しがわかりづらいし、いちいち細かすぎて、全体像がわかりずらいからです。
しかし、4年の終わり、CBTの勉強を始めると、
俄然この教科書のお世話になることが多く、かなりためになりました。
この教科書をきちんと読むためには、臨床教科の知識が必要だと思います。
いやむしろ、保存やクラブリ、有床で使用する道具、物質で、
よく説明がされず、実習で触れることもなく、フワフワな理解なものに対して、
きちんと細かく説明が書いてあり、臨床の教科の知識の定着度が上る感じでした。
【免疫学】
【衛生学・口腔保健学・社会歯科学・その他法律系】
これらの教科は、やはり買わされた教科書はわかりづらいですし、
なかなかいい教科書もありません。
なぜ浄水場の処理まで覚えなければいけないのか、
なぜ使いもしない歯周検査の細かい事柄を覚えなければいけないのか、
モヤモヤが残りながらの勉強になります。
世界を知るということですね。
授業、頑張って聞いて、わからないところは、
歯科専門のところでなければ、ググりましょう。
医科や他領域でも学ぶ範囲では、非常にわかりやすい説明がころがっています。
コホートとか、陽性的中率とか、環境問題とか、、、
あとは、以下の国試系の参考書が結構ためになりました。
1.国試の鉄人
下ネタ多めの頃と、割り切った説明。
足りないところ、間違っているところ、多少ありますが、
大きな流れや、大雑把な理解には非常に助かります。
http://rdcnet.jp/books/index.php
2.衛生の達人
もう売ってないようなのですが、たまにヤフオクででてます。
昔のを先輩から譲り受けましたが、こちらの説明も「国試の達人」同様、
大きな理解には有効だと思います。
細かいところは、地道にやっていくしかないですね。
上で紹介した「人体の正常構造と機能」と系統は似ていますが、
こちらも解剖、組織、生理、生化など、統合的に理解していくのに
役立ちます。やはり絵が綺麗で、シンプルでわかりやすい。
同じことを2冊の本でみると理解がより立体的になってきます。
外国語を2つぐらい習うと日本語の特徴がよりわかってくるのと類比的というか。
図書館などにあれば、ぜひパラパラめくってみましょう。
なるほど、そういうことだったのか、という頷きをできるだけ多く得ましょう。
そしてそれらのページを後でフィードバックできるようにまとめていくのです。
3.基礎歯科生理学 医歯薬出版 ★☆☆
口腔生理学の教科書がいいのがありません。泣。
授業とプリントとこの教科書あわせ技でなんとか、間に合わせた感じ。
おそらく多くの人が教科書として買わされていると思います。
全然、読んでて勉強なるので良いのですが、
もっとわかりやすくいい本ができるとよいと思います。
【生化学】
1.トコトンわかる図解 基礎生化学 池田和正
2.亀田講義ナマ中継 生化学 (わかりすぎてヤバい!)
3.口腔生化学 医歯薬出版
【細胞生物学・分子生物学】
1.Essential 細胞生物学
【歯科理工学】
1.ライブ歯科理工学―よくわかるやさしい講義中継
2.コア歯科理工学
歯科理工学は2,3年生で、授業があり、重点的にならうのですが、
その時はこの教科書は、全然「使えない」教科書として位置づけてました。
言い回しがわかりづらいし、いちいち細かすぎて、全体像がわかりずらいからです。
しかし、4年の終わり、CBTの勉強を始めると、
俄然この教科書のお世話になることが多く、かなりためになりました。
この教科書をきちんと読むためには、臨床教科の知識が必要だと思います。
いやむしろ、保存やクラブリ、有床で使用する道具、物質で、
よく説明がされず、実習で触れることもなく、フワフワな理解なものに対して、
きちんと細かく説明が書いてあり、臨床の教科の知識の定着度が上る感じでした。
【免疫学】
好きになる免疫学-講談社サイエンティフィク
【薬理学】
ハーバードの薬理【衛生学・口腔保健学・社会歯科学・その他法律系】
これらの教科は、やはり買わされた教科書はわかりづらいですし、
なかなかいい教科書もありません。
なぜ浄水場の処理まで覚えなければいけないのか、
なぜ使いもしない歯周検査の細かい事柄を覚えなければいけないのか、
モヤモヤが残りながらの勉強になります。
世界を知るということですね。
授業、頑張って聞いて、わからないところは、
歯科専門のところでなければ、ググりましょう。
医科や他領域でも学ぶ範囲では、非常にわかりやすい説明がころがっています。
コホートとか、陽性的中率とか、環境問題とか、、、
あとは、以下の国試系の参考書が結構ためになりました。
1.国試の鉄人
下ネタ多めの頃と、割り切った説明。
足りないところ、間違っているところ、多少ありますが、
大きな流れや、大雑把な理解には非常に助かります。
http://rdcnet.jp/books/index.php
2.衛生の達人
もう売ってないようなのですが、たまにヤフオクででてます。
昔のを先輩から譲り受けましたが、こちらの説明も「国試の達人」同様、
大きな理解には有効だと思います。
細かいところは、地道にやっていくしかないですね。